
このアーティストのライブ情報
歌詞
作詞:澁谷
作曲:管制塔より
向かい風が 冷たくなった午後6時 1人でいる方が少しだけ 心が楽な気がした 気がついて 振り返っても もう戻れないから 自転車はもう 壊れて動かなくなって どこにも行けない ここから連れ出して 自転車はもう 壊れて動かなくなった 遠くへ連れてって 湿った空気が 癖毛を少し目立たせる バレないように帽子を 深く被っている 自転車はもう 壊れて進めなくなって どこにも行けない ここから連れ出して 自転車はもう 壊れて動かなくなった 遠くへ連れてって 遠くへ連れてって
楽曲解説
学校が終わって、街が少し静かになる時間、彼女はひとりで帰り道を歩いていた。 友達と別れたあと、笑顔を作るのをやめた。 家の中には常に重たい空気が漂っている、少しでも遅く家に帰りたかった。 いつもの自転車に乗って、どこか遠くへ行きたかった。 でも、自転車は壊れていた。 ペダルを踏んでも、チェーンが空回りするだけ。 「なんで今日なんだろう」 思わず小さく息を吐く。 それでも修理する気力もなく、ただ立ち尽くした。 動かない自転車の横で、空を見上げる。 夕焼けはもうほとんど消えていて、 風だけが頬を撫でていった。 彼女は帽子のつばを指で押さえて、 小さく「遠くへ連れてって」とつぶやいた。 その声は、風に混じって消えていった。
アーティスト情報
大阪/オルタナティブロックバンド












