歌詞

作詞：チクシヒロキ

作曲：チクシヒロキ

呼んでもないのに部屋に来て頼んでもないのに飯作って 勝手に部屋の中片付けて気づけば隣で眠っている ギター弾くから帰ってくれと言ったら 少し機嫌悪くして帰ってくけど腹いせのつもりか　 フライパン風呂場に隠す ちょっと前まであいつのことお尻の穴まで知ってたのに 別れてしまったらもうそんなこと覚えてても仕方ないよな 古くなっていらなくなった思い出を捨てるゴミ箱がね 頭の中にあるのは女の人だけなんだってさ きっとあいつはもう捨てたんだろ こんなことなら最初からいらなかった　 一人でずっとギター弾いてりゃよかったな 呼んでもないのに部屋に来て聞いてもないのに喋り始める 今日はお店が暇だっただとか週末妹の誕生日だとか テレビ見てるから黙ってくれと言ったら怒るとわかって言って おとなしくなったと思ったらベランダで俺のビール勝手に飲む ちょっと前まであいつがいて調味料だらけの 冷蔵庫開いても醤油くらいしか使わないよ 使い方がわからないから 賞味期限の切れたものから順に捨てればいんだ　 わかってるけど日持ちするもんだ バルサミコ酢ってなんだよ　 空けたらくせえな畜生 きっと古くなっていらなくなるまで 時間がかかったはずなのにさ どうして俺は気付かずにテレビなんか見てたんだろ あいつが行きたがってた駅前の タイ料理屋には一度も行けていなくて 「いつか行こうね」の『いつか』が ないことくらいあいつはわかってた あの店が潰れてゴミになった あいつがくれたクーポン券は 俺が自分で捨てたんだ 古くなっていらなくなった思い出を捨てるゴミ箱がさ 頭の中にあるのが男の方じゃなくてよかったよ いつもおせっかいで減らず口で図々しくて 優しすぎて優柔不断なあいつが 俺のことちゃんと捨てて 今頃笑えてれるなら