ぼやける

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楽曲解説

毎日のように電車に乗って同じ景色を観て、改札を出れば制服姿の君が待つ。 休日は慣れない都会へ行き長い散歩をして優しい君の愚痴を聞く。昔将軍が住んでいた皇居の周りはランナーが交わり、堀は真赤に染まっていく。 19時になればあたりはかなり暗くなり、西郷隆盛像の前から上野の電気街を眺める。 半年前の話だった。

歌詞

作詞:菊地圭汰

作曲:菊地圭汰

あれから半年がたったなぁて ふと思い出す11月 それからの君は知らないけど なんとか僕はやっています 午前2時眠れないなって 今から通話できないかなって 急にLINEしてくる わがままな君はもういないんだなって あの頃君が何になりたかったかなんて僕は知らなかったし 僕が何を求めてたかなんて君はどうせ知らなかったでしょ ウイルスのせいで世界が随分変わってしまったあの春に 僕ははじめて君を嫌になったんだ 東京からあちこち人が消えて 僕は1人部屋のなかギターをにぎっていた なかなか素直になれない僕らは もう大人になるしかなかった 君の顔も声も少しずつぼやけてしまうんだ 僕しか知らない君の優しさはもうどこにもいないんだって 荒川を渡る高崎線 午前10時うるさい渋谷駅 もう少し東に行けば表参道のハンバーガー屋 青山を過ぎれば好きだった乃木坂 下っていって 夕陽が映える堀と君が綺麗だったんだ 東京から山手線に揺られて 居酒屋の上 青いテラス上野公園 偉人に見守られながら 僕は君の唇を見つめ 君の顔も髪も少しずつぼやけていくんだ 誰も知らない 僕らだけのあの夜を返してよ 僕は君のことが嫌になったけど 嫌いになんてなれやしなかった 離れる理由もきっとなかったんだよな もう半年経ったのに 君の顔も声も少しずつぼやけてしまうんだ 僕しか知らない君の優しさはもうどこにもいない 君の顔も髪も少しずつぼやけていくんだ 確かに愛し合ったあの頃は この歌と共に消えてくれ

アーティスト情報

2021年4月高田馬場発4人組ロックバンド 女々しい歌詞とそれを支える力強く繊細なメロディとリズムとグルーブ。何か大きなモットーで音楽をつくっている訳ではないけれど、名前通りのライブを残していきます。

shea

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