歌詞

作詞：齊藤信幸

作曲：齊藤信幸

誰彼（たそがれ） うろたえた胸の鼓動が　自分でも意外だった あれからこんなに　時間が経っているのに でもそれも一瞬のこと　思いがけず偶然 あなたを見かけて　少し驚いただけ あの頃は思っていた　ずっといっしょにいるだろうって 泣きたい時はいつも　そばにいてくれたあなたと 仕事にもやがて慣れて　新しい街にも慣れて 寂しさを紛らす術を　少しずつ覚えていった あのときあなたの言葉にうなずけなかった 引き換えに何かを失いそうな気がした　 元気でいますかって　きく資格もないよね 私は一人でいます　今も　きっとこれからも あなたは気がついていない　でもそれでいいんだよね 信号が変わる　少しうつむいて　歩き出す 一目ですぐに気づいた　交差点の向こう側 あれからこんなに　時間が経っているのに　 信号が時計の針を　昔で止めてしまった 今にも君が　手を振って駆けてきそう 思いはまるで川の流れに転がる小石 時間に揺られながら　どこかへ運ばれていく 愛だと信じたものは　削られて形が変わり 落ち着くところに止まり　別の名で呼ばれ始める 今でもときどき　ふと思ってしまう日がある 信じて待ったら　もしかしたら今頃 約束　心変わり　空しい言葉だよね 誰のせいでもなくときに　愛はその手をすり抜ける 君が気がつかないことが　今更少し淋しい 信号が変わる　少しうつむいて　歩き出す 横断歩道の途中で　一秒だけ肩を並べ そのまま別の方向へと歩き出す すべてを包むように　黄昏が降りてくる 振り向いて見つめる人さえいつか　霞ませて