丸き月より
戦国ジャズ（sengoku-jazz）歌詞
作詞：柏木但秋
作曲：柏木但秋
粗忽なる振る舞いを為したか 否そうではないと確かむる 養父が心の弱さと覚えた 南部はそれでは纏まらぬ 実父の死と己が苦難と 二つを秤に掛けながら 確かと残りし臣らを想う 丸き月より大事と弁う 確かに嘗て隆盛を極めた 我らが家中には有りとも 今や移ろい内紛の種 撒き散らしさえする 麾下の者らの暮らしを守る その生き死にを握りながら 然る覚悟を失いにして 己が実子を愛でる 其の在り様を眺めることに 些か飽いた心地や有らん 家督を求むを我が意とする これ以上の凋落を避ける為 策動は蠢き始めた 我こそ棟梁とならねばと 知恵者たる腹心と図る日々 細心の注を払いつつ 威にあらずとも家中を纏める 其れが今こそ肝要かと 弁えながら一手を重ねる 混迷の中を生く 難しきこと其れは血にこそ 時として人らは誤つ 何れが後を引き受ける その点に於いて 退くべきは野心の者よ 確たる決心を胸に据え 人の力を借り受けてゆく 彼の眼は人心を見抜く様 嗚呼 勝ち取れた 人の心 其れこそ家督と 養子となりて此処に至るは 定めのみに非ずであった 乗り越えるべき試練に溢れ 楽ではなかった 過たずには人は在れぬか 左様な者らを導くには 骨折りにして心を尽くし 合力しながら歩むのみと
楽曲解説
南部信直さまへ贈るセカンド・ライン。
アーティスト情報
戦国を生きた「人」へ贈るセカンド・ライン。 戦国ジャズ、柏木但秋。（かしわぎただとき） 戦国音曼荼羅をあなたの耳に届けます。 bandcampにては音源を販売中。 https://1059jazz.bandcamp.com/
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