歌詞

作詞：新宮眞

作曲：帝賀

六畳一間のワンルームを 贅沢だと思えないなら 僕はいつまでも神様にはなれないな 暗い部屋の隅で水が死んでいる 四つ足のいきものが僕を見ている あかりの灯らない部屋がぽつり 明るい街の中に浮いている 僕は神様じゃないさ この部屋の中ですらね 明日になってもきっと僕は このまま変わらず生きているんだろうな 鈍色に燻ってる僕 真っ白の君が大嫌いで大好きで やっぱり好きだ　やっぱり嫌いだを 何度も何度も繰り返している 君はそんな僕のことを知りながら 何も言わない　叱らない 赦しとさえ言えるのだろう ああだから　好きで嫌いなんだ 六畳一間のワンルームを 湿った灰と煙が満たしている 埃が静かに積もり占拠していく 満たされているのに足りないのはなぜ 強く燃え盛る火はおそろしいけれど美しい 僕を残して春は征く 君という鮮やかを残して 僕の中に残渣を落として ゆらりと見た夢の　嘘のような光に 惹かれたから君がいるんだろうな 正しさ愚かしさ併せて呑んで 君は輝いているんだろうな 心臓をあついものが貫く 君の視線が痛いほどに刺さる 征け征けどこまでも 究竟へと至るその道を僕の死体で埋めてくれ 小路を人が行き交うように 細胞が増殖を繰り返す 君を構成する細胞の一つになりたい いつか癌になって君を脅かしたい