
現状
あわげんた歌詞
作詞:粟玄汰
作曲:粟玄汰
変わらぬ現状。 借り物の言葉で俺は今お前に何を語ろう。 西暦2045年、1世紀の終戦の記念。 ....なんて今から約30年後、 俺たちはその頃いくつになるだろう。 日常の連続がいずれ空漠たる未来へ繋がっていく。 散らかっているこの脳内の体系を収束してゆく歴史観。 未完の空中楼閣の建設、思い馳せる江戸の開府。 明治以降の急激な西洋文明の流入? 近代的自我____。 止まぬ暴動。 それぞれの想いとは別に移ろいゆく時の流れに、 悲しいのか楽しいのかわからない。 感情飼い慣らせぬまま、 全ての感傷的な言葉がガラクタに変わってしまった時、 何から嘆こう? 惰眠貪る穴倉の中、呼吸も出来ず、自分を騙していた。 語るべきことはあったのか? くだらん欲求に還元されるモノと ごっちゃにしちゃってもうなぁ訳わからんままで今夜。 俺は今から約20年前、1993年。 失われた10年の内に生まれた。 爆発的なインターネットの普及と共に成長してきた。 ....なんて語っても、 幼少期の記憶は、中流家庭、健康優良児、 ありふれたストーリーの域を出ない。 俺が今までに犯した罪は、 本気の右ストレート7発くらいで済まされる代物だろう。 「街のはずれの路地裏にしんと佇む老舗の古書店で、 俺は数冊の専門書と好きな作家のエッセイ集を買った。」 語るべきことはあったのか? くだらん欲求に還元されるモノと ごっちゃにしちゃってもうなぁ訳わからんままで今夜。 変わらぬ現状のまま、俺はその先が見えている。
楽曲解説
表現そのものの自省と反転、オルタナティブ。
アーティスト情報
弾き語り。 東京。 好きな作家は夏目漱石と安部公房。











