楽曲解説

大学4年生の時、音楽を辞めて教員になろうか迷っていました。そんな中、母校に教育実習に行かせていただきました。実習中は、毎日寝る時間もほとんどなく、正直辛い毎日でしたが、朝のHRで、"おはようございます"と笑顔で挨拶してくれる生徒たちに本当に救われました。実習に行く前に、某ボーカルオーディションで(このオーディションでセミファイナルまで行っていたので)テレビへも出演していたことがあったため、授業を担当するクラスの生徒たちには毎回歌を歌って欲しいというお願いをされていましたが、HRのクラスでそれをやってしまうと時間的にもすごく大変になってしまうので、初日のHRでこのクラスには最終日にちゃんと歌うからそういうのは無しにしようと約束をしました。そして、最終日に近づくにつれて、彼らに何かを残したいと、実習を彼らの笑顔で乗り越えられた感謝の気持ちを何かで伝えたいと思いました。そこで、僕はその気持ちを曲にして最終日に生徒たちに贈ることにしました。そのときの曲が『手をつなごう』です。最終日、音楽室を貸し切りピアノ弾き語りでこの曲を披露しました。人は一人では生きていけない。仲間を大切に想い、共に過ごせる時間を大切にしながら支え合って生きてほしい。そして、自分自身もずっと皆の味方だよというメッセージを込めました。沢山の生徒が涙してくれました。そして、後日生徒たちの要望により合唱コンクールの自由曲としてこのクラスが手をつなごうを歌唱をしてくれました。音楽を辞めようかどうか悩んでいた自分に、音楽の力をもう一度信じることができるきっかけをくれた大切な曲です。この曲をいつの日かカラオケで生徒たちと歌おうと約束をしました。 そんな大切な曲です。