歌詞

作詞：岩下友紀

作曲：岩下友紀

「私、海が好きなんです。」 そう彼女は微笑んで 次の週には死んだんだ だからきっと海になりました 大切なあの子の横顔 きっと忘れないんだろう 何度ここに足を運んで あの日々のことを思い描いて 時は流れ 離れ離れ 来世いつかまた会えるのだろうか 置いてかないで この世界で 一人で生きていくには夜が永すぎる そうして僕も海になった 貴方とまた出会う為に それでもいい、それでもいいよ この街は孤独を誘う 1人でただ泣いてた僕を 差し伸べたあなたの手のひらが 小さくてでも大きくて 「僕が死んだら燃えかすは海に晒しておくれよ。」 それが唯一遺された 僕の望みでした 時間が経てば経つほどに 薄れていくあの日常 それがただ悲しくて 孤独はいっそう増した それが定め この命さえ もう一度会えるならなんだってよかった 連れて行って あの場所まで 夜は幾分も深さをまして襲いかかる そうして僕も海になった 貴方があの日選んだように 深海から除く三日月 美しいと少し微笑んで 息が尽き霞む夜に 確かに確かに聴こえたんだ 「愛している」のだと さざ波の音が微かに鳴り 僕は生かされたみたいだ 神様どうして僕のこと いつも1人にしようとするの いつしか僕が死んだ時は この身を海へさらしてくれないか それが僕の残された ただ1つ望みでした 「また貴方に出会う為」