歌詞
作詞：Fatom
作曲：Fatom
あの夏の日の幸福と 1ページに満たない冒険譚が 目覚める前の風景に残った 今も火傷に似た蟻走感と 消えない後ろ姿私だけが まだ記憶の中 助手席の窓に覗いた公園の もう疾っくの疾うに空っぽのベンチに 語りかけたい衝動が走って 遠く明日の方へと去ってった 触れられない輪郭はどこかでまだ 私の夢の中 まだ話を続けてよ もう一度もう一度だけの ねえ、愛を呼び掛けた 声ひとつ誤魔化そうったって ああ、分かんないよねって ただ貴方をばかり見ていたから 待って 貴方が観ていた景色すら知らなかったんだろうか 知らず知らずまだ もう一つあと一つをただ ねえ、知らない姿も弱さを見せたあなたすらも ああ、愛しいだなんて ただ私の隣をいつまでも、待って 離れないでくれ、なんてただ願っていたんだろうか 知ってたよ 届かないから桃源郷 そう言って笑った綺麗事なんかに 救えないと多幸感は濁って今日を砕く 明日すら 望まないから幸運を 皮膚を焦がす暮れない色の熱を 忘れた私に いつの日か聴かせてよ もう一つもう一つをただ ねえ、知らない貴方を 知ってゆく幸せだって ああ、気づいてしまったんだ ただ貴方の「分からない」をひとつ 待って、離れないように ずっと塗り潰してたからだろうか 知らず知らずまだ もう少しあと少しだけを ねえ、我儘なんて言えない僕は 言葉も詰まるから ただ貴方の名前も知らぬまま 待って、遠く離れても これからの話を聴かせてよ 面影を演じてしまうくらい 盲目なことすら 気がつかないなんてさ 我儘だったんだろうか 妄想ばっかだったろうか 何してたんだかな、嗚呼 もう一度もう一度だけの ねえ、愛を呼び掛けた 声ひとつ誤魔化そうったって ああ、分かんないよねって ただ貴方をばかり見ていたから 待って 貴方が観ていた景色すら知らなかったんだろうか 知らず知らずまだ もう一つもうあと一つをただ ねえ、知らない姿も弱さを見せたあなたすらも ああ、愛しいだなんて ただ私の隣をいつまでも、待って 離れないだとかって妄想だったんだろうか 知ってたよ あの夏の日の幸福と 1ページに満たない冒険譚が 目覚める前の風景に残った もう何度目になる早朝に 触れられない儚さの底にあなた
楽曲解説
ありそうでなかった青春の妄想を曲にしました。
アーティスト情報
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