
歌詞
作詞:Hoshina Anniversary
作曲:Hoshina Anniversary
Confused by the sound of someone else. I’m dancing. Concluded at night my sweet dance. Compliment It was not me. Then who was it? Who is dancing? No, my own dance. I think that’s what people want, Floating, Floating out of my life. Cheat with makeshift dance, not my way Voices inside my head chase me. I make it sing. One more dance. 誰かの音に惑わされ、オレは踊っている オレの甘美な踊りが夜を締め括った。お世辞さ。 それは自分ではなかった。では誰だったのか?誰が踊っているんだ? いや、オレ自身の踊りじゃない。人々が求めているものだと思う。 オレの人生から浮かび上がってくる その場しのぎの踊りでごまかす、オレのやり方ではないのに。 心の声がオレを追いかけてくる。 それを奏でて、もう一度踊ろう。
楽曲解説
タイトルの「Kanade(奏)」は、日本語で“音を奏でる”“感情を響かせる”という意味を持ち、単なる演奏を超えて、内面から湧き上がるものを表現するニュアンスが込められている。 「Kanade」は、他人の音に惑わされ、自己の表現を見失うというテーマを、内省的な言葉とダンサブルなビートのコントラストで描いている。歌詞は、誰かの期待に応える「その場しのぎの踊り」への皮肉と、そこから再び自らの“心の声”を奏で直すという意志を示している。 背景には、Hoshina自身がかつて経験した“模倣される痛み”と、それを乗り越えるための再構築がある。 1983年の『ダンス・ダンス・ダンス』で村上春樹が描いたように、この楽曲もまた、**奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら、現実と幻想、生と死、沈黙と響き、虚無と豊饒をすり抜けていく。**その交錯のなかで、もう一度“自分自身の踊り”を取り戻そうとする物語である。 音楽的には、“ワテクノ”期の文脈を継承しながらも、より洗練された再解釈が試みられている。和音階をもとに構成された三和音が、シンプルな8ビートのリズムの上で展開される中、尺八のような旋律が絡み合い、日本的要素と現代的ミニマリズムが交錯する。 Hoshinaは、あくまで距離を持って「和」を見つめている。それはまるで、**カミュが『異邦人』においてフランス的価値観を冷ややかに見つめたように、**Hoshina自身が「日本」や「和」を音として客観的に再構築している姿にも重なる。
アーティスト情報
Hoshina Anniversaryは東京を拠点に活動するアーティスト。ファルセットの歌声とエレクトリック・ベースを軸に、アンビエント、アートロック、エレクトロニックを融合させた作品を制作している。その音楽は、Robert Wyattの内省的な重みとThom Yorkeの映画的な抑制を想起させ、広がりのある情感豊かなアレンジの中で展開されることが多い。 2019年から2023年にかけては、日本の伝統楽器とエレクトロニックを融合させた独自の“ワテクノ”を探求し、Louis VuittonやPRADAといった世界的なファッション・ハウスからも注目を集めた。精緻に組み上げられたトラックに、エレクトリック・ベースと幽玄的なヴォーカルを重ねるスタイルで知られ、これまでに10枚のアルバムをリリース。ミニマリズムとソウルの両面に根差した唯一無二のサウンドを築き続けている。 https://www.instagram.com/hoshina_anniversary/ https://twitter.com/HoshinaA https://soundcloud.com/hoshina https://www.facebook.com/HoshinaAnniversary/











