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作詞:加藤うるま
作曲:加藤うるま
窓を滴る水滴 遠くに轟く雷鳴 感傷、溢れてゆく 春を引きずって消耗 書いては消してゆく忘念 小さく木霊する独白 「絵空事でありませんように。」 街角、桃色の往来 満ちる嬌声、塞ぐ聴感 立ち退かない海馬の住人 濁る焦点、香る錆びた匂い 晩夏に鳴らしていた 憂いを纏う言葉を 生活を殺すように 傷痕を誇るように 追憶して、浮かぶ黒い景色は 痛いだろう、手放せるかい? 溢れるのなら今夜、吐き出せ 背後で丸くなる愛猫 湿度は増してゆく一室 情動、溢れてゆく 手前で礼賛して喝采 真理と疑わぬ文言 笑みを浮かべては独白 「絵空事で終わらせるものか。」 何度も木霊する嘲笑 何度も散らかした血痕 「赦しはしない。」 夜、響いていた 憎悪で満ちる想いが 鳴らしている言の葉は 彼の為に在ると知らず 部屋の中、涙を流していた いつの日かこの夜を笑って話せるまで おやすみ
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