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息苦しい教室を飛び出すと、枯渇した心と身体はとっくにふやけていた。 どんより淀む曇り空が、まだ幾日は降り続くであろう雨の行方を知らせている。悲しみと入り混じった気温やそれが、私を冷たくあしらって、 凍てつく虚しさはどこか貴方に似ている気がする。何にも変われない私は、ただ花に成りたいと あの紫陽花通りで思うのだ。
作詞：田中志帆乃
作曲：田中志帆乃
眠れないまま 此処は 凍てつく街 東京 変われない 私はそっと 雨に成ります いえないまま 自由になりたくて ふられるがまま ぽつんと一人きり ふやけきった身体と 空模様 差し当たって心は 行方知れずです 戯けた声も 嫌いな癖も総て 「貴方のままでいてね」 彩るネオン 成り行きの嘘でいい 「私で いさせてよ」 眠れないまま 此処は凍てつく街 東京 変われない 私はそっと 雨に成ります 帰れないまま 格好の紫陽花通りで アスファルトの湿った香りが鼻につきます 眠れないまま 此処は夢売る街 東京 つかれた 私はそっと 花に成ります 帰れないまま 恰好の紫陽花通りで 貴方の笑った顔も 思い出すのです
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