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作詞:ぴの。
作曲:ぴの。
「画家たちが集まるきれいな街さ。 君もきっと気に入るはずだぜ。」 兄さんの手紙の追伸によれば、 引越しは済んでいるらしい。 「ここが新しいわたしの場所...!」 カトレーヌは汽車を見送った。 出迎えたのは想像した通りの 赤い煉瓦の街と、兄さんだった。 「Hey、カトレーヌ。モダン通りは君を歓迎しているぜ。」 お祝いのベレー帽に彼女は喜んだ。 父さんと母さんは認めなかったけど、上手くやれるといいな。 兄さんに小言も言われたから、不貞腐れて街に出ると、 パンを抱えた少年がぶつかってきた。 どうやら市場で盗んできたらしい。 わたしよりも小さいのに、懸命に生きようといていた。 彼女はひらめいた。 画材道具を一式取ってきて、彼に親指を向けた。 「ねえ、エドワード。少しだけモデルになってくれない?」 戒めとして始めた得意のデッサンだが、 通りがかりに訝しむ声が次第に多く聞こえた。 「勘違いしてないか?」 「あいつはホームレスなんだぞ?」 それでも手を止めないカトレーヌに、皆釘付けだ。 彼女の吐息が沈黙を破った。 街中に拍手と賞賛の声 響きだす。 彼女の描いた絵は、見る者を悩ませた。 幼いのに孤児として生きなくちゃ行けない、 “懸命なエドワード”だった。 「な、言っただろう? モダン通りは君を歓迎しているぜ。」 その絵は少年と共に金持ちが引き取った。 父さんと母さんにも認められたくて、彼女は何かを決心した。 「元気でやりなよ!」 少年に叫んだ。 「元気でやりなよ!」
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