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さっきまで雨でも降っていたかのようにその場所は冷たかった。普段はこの道は人通りが多いのだろうか。シャッターが閉まったマーケットの前に飲み干された現地のビール瓶が転がっていた。市場に沿って突っ立ている街灯は節電か、もしくは整備不良なのかぽつぽつと数を減らし距離をあけて点灯していた。次の点灯している街灯までは10メーターほどだが、その次はさっきの5、6倍ほど離れている。さらにその先は光が点になっているのをかろうじで目視できた。舗装されていない砂がむき出しの道を歩き続けた。 点の光はまだまだ点でいた。通り過ぎた街灯から一歩一歩、行くたびにわたしの影は薄くなり夜の闇へと馴染んでいく。わたしは歩き続けている。 不意だった。わたしは今、市場をこうして歩き続けている。しかし、どこからきてどこを目指しているのか知らないことに気づいた。わたしは誰に聞くでもなく、歩き続けなければいけない気がした。そうでなければ、ここまでの道が無駄になるような気がして怖かったからだ。小雨が肌に触れる。空には局所的な小さな雨雲が星空を隠そうとしていた。点の光は滅入るように点滅している。はるか遠くにあるように思えた。 夜が明けるころ、段階的に空が明るくなるのを感じた。それにつれて星空は消えていった。空気は軽く、冷え込んでいた。そしてわたしは突っ立ていた。街灯は存在しなかった。すでにそこに点の光はなかった。
作詞:よづ
作曲:よづ
市場、夜明けまで歩こう 乗り遅れたらたいへんだから いつも離さないね 無くしたらいつか困るから 滑り込むみたいに それを目掛けている みんな待ってる 知らない場所で 光、街灯がきれても あふれでる 今宵は月がみえるだろ まぶた、めくるから 目が覚めてもあのこは忘れないよ 高いビルから落ちそうになって 君が知らない人になって 暗い宇宙をさまよった でもここまで来たからもうちょっとだろか 市場、人混みに小雨は濡れて ひとりだけのこの道ららら 人工衛星、空から誰かが 覗いてる不思議
オバケヌマツーアフターザナイトレース。 スリーピースバンドです ・2019.7/3のライブより活動開始 ・2020.1/11 1th Single「水平線で会いましょう」をリリース 各種サブスクリプションで配信してるよー
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