
冬麗
ヲルノ歌詞
作詞:ヲルノ
作曲:ヲルノ
どうせなくなる物だから、手放すことを厭わないで。 失ってからわかるのが、物の価値。 溜め込んだ息を吐いて、夢の残り香を吸い込んだ。 空っぽな頭もすこし、ものを言うようになった。 通り雨、相変わらず低い空。 わからないこともいつか、忘れてしまうから。 何かを知ったらまたひとつ、忘れるために夢を見る。 いつか大人なることはまだ、わからないまま。 冬麗、照らす窓際の、恋歌かな。 相変わらず、心は狭いまま。 身にまとう嘘も、愛のうち。 くだらない喜びは、爆ぜるべき。 どうせ無くなってもさ、元から無いようなものだしさ、 惜しむ時間さえも惜しいよ。惜しいよ。 溜め込んだ息を飲んで、精一杯の嘘をついた。 不躾な心が少し、痛むようだけど。 時雨るゝや、濡るゝヴァンゼーで、宵を待つ いつか死ぬことをもっと、教えてほしいから。 何かを知ってもまたひとつ、忘れるものが増えていく。 忘れ去られるキスの匂いもまだ、冷めやらぬまま。 冬麗、暮るる陽が染める、愛の束。 相変わらず、中身は薄いから。 身に纏え、嘘も愛のうち つまらない幸せも爆ぜるべき。 願わくば、辞世を無くせよ、冬麗。 相変わらず、日差しも薄いまま。 口に出す嘘は愛の殻 分からずやな君には難解だ。
アーティスト情報
作曲家、編曲家、作家。無所属











