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蛍光灯の切れかけた廊下に、点々と飛び散った血痕。 白髪の老人は、天体の動きから、彼の死を言い当てた。 皮膚の下を蠢く蟲々が、歪な実在感を帯び始める。水より粘度の高い液体が、雫となって落ちる幻聴。 粒状の唾液がタイルの境界に落ちると、水晶体が弾けた。 * * * 一人の統合失調症患者の病態を描いた1st album「虚構の庭、完璧な塔、螺旋の撞着」より、トラック2。 トラックの進行に伴って悪化する病態、現実が虚構に侵蝕されていくリリック。 各種サブスクリプションサービスにて、アルバムを通してお聴きください。
作詞:椎名ざらめ
作曲:椎名ざらめ
かじかんだその手で綴っては すげなく打ち捨てられていた 錆びついたトタンを剥がしては 匂い立つ雨と舗装道 灰色の杜で歌っては 苔むす岩を天と呼んだ 濡れ髪をきつく絞っては 黒く立ち込む心模様 まるで嘘みたいだよ 戸惑って隠した茜や まるで空想みたいだよ 頬被ってこぼした 「ああ、もう、嫌」 敬虔な言を綴っては あえなく打ち捨てられていた 落ちる雨音で目覚しては 墨の欠片で描くような物を 雪駄を脱いで放っては ぬるい踵で木々を踏んだ 止水に波紋を落としては 夢の続きを見ているような鼓動 まるで嘘みたいだよ 泡食って壊した雨樋や まるで空想みたいだよ 死んだ材で造ったあの家が まるで嘘みたいだよ 赤黒くて腐ったあの血や まるで空想みたいだよ 投げ打ってこぼした 「ああ、もういいや」
神奈川県発、ポストロックバンド。 各種サブスクリプションサービスにて配信中。 Vo. Yuto Suzuki / Gt. 椎名ざらめ /Ba. 大塚 / Dr. こーへー / Key. いしかわ / Key. Renato Komukai
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