歌詞

淑やかな優しい姿 静寂に揺らめいた 退屈な田舎暮らしを あなたが狂わせてくれた 月夜に唄う旋律が 僕には聴こえていた なぜか淋しげなあなたは 何気ない顔で笑った 貴女が歌を歌うから 退屈な夏が揺れたんだ 貴女がよければ来世でも集まって 奏でて 紫陽花柄の風鈴が 片蔭で揺らめいた ウスバカゲロウを横目に 暗く悲しい夏至を見つめる あなたが日々をくれたから 木々の色めきが戻るんだ あなたがよければ来世でも集まって 奏でて 蚊遣り火の麓に梅が狂い咲き　噫乎 死んでゆく微かな声量の中で 思い出は美しいまま 儚き雲の通ひ路 夕靄に消え鈴虫が泣いたら 奏でて 　 涼風の中で秋の足音に耳を貸さないで 嘘みたいなあの夏の枝は枯れ...