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作詞:辻 倫太郎
作曲:Oriai
穏やかな水面と黒板の模様 交互に眺める 漁船はやる気なく漂う それをノートに写す 髪型を変えても何も変わらなくて気が滅入る 火曜日の午後2時の偏頭痛 抜け出したけど相変わらずの日差し 観光客に苛立つ わたしは湯気のように形をなくし 揺れる・揺れる・揺れている 返ってきたノートの端っこには赤く文字がささやくように あわいの波と粒 身体へと張り付いている 指をじっと見ていた それからのわたしは罫線の上の船にばかりペンを取る 儀式めいた行為が浮ついていた両足をそっと抑える 赤い文字はいつも同じ調子 窓を叩く空気が変わって 終わりは事故のように 連絡船はゆっくりと岸を離れた あの船の光がわたしの顔のコントラストを上げてゆく 波間に映るわたしはあまりに綺麗なことにやっと気づいた あわいの波と粒 身体へと張り付いている 指をじっと見ていた あのときのまなざしの深さがわたしの輪郭を縁取っていく
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