カルボナーラ

青木研治
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楽曲解説

ポエトリーリーディングをライブ活動をしております。トラックにのせて詩を朗読したりもしますが、この音源はトラックなしのポエトリーリーディングです。 やついさんとは20年以上前に当時渋谷にあったエッグマンのイベントで一緒になったことがあります。詩の朗読の面白さを伝えたいです。よろしくお願いします。

歌詞

作詞:青木研治

作曲:青木研治

卵を買うならいつも10個入り 日付で選んだ君の言うとおりに ふと思い出した淡い日々の名残りに 誘われても今買うのは6個入り 鶏が先か卵が先か、 ひよこのことも考えてみたいが 昨日の憂いは明日へ貸した 別に今に始まった話しではないが 買ってきた生卵を手に取り 適当に冷蔵庫のドアポケットに 詰め込み余った穴がテリトリー 隙間に生まれる俺のポエトリー そう、新鮮と言える期間は超みじけぇ だからできるだけ上手に調理して 味付けで誤魔化す賞味期限 それでも薄まる、興味、視線 人づての話ではあるにせよ 味づけの基本はさしすせそ 差し詰めその考えに沿うにせよ 口にされなきゃ、はい、それまでよ なんとなくあっさりした味が 物足りなくて生クリームを足した 冷めてしまえばただの大味だ 濃厚になったのは自分の過ちだ 目玉焼きを作ったのは 黄身を壊したかったから ゆで卵を作ったのは 黄身を閉じ込めたかったから オムレツを作ったのは 黄身に包まれたかったから カルボナーラを作ったのは 黄身だけが必要だったから 誰もがマネする簡単なレシピ 誰もが紐解けない複雑なエニシ 殻を割ることで得られる面識 殻の捨て方で変わってしまう景色 思わず手で触れたくなるほど ひたすら青く燃えあがる炎 本能を翻弄するふたくちのガスコンロ 不覚にも火傷して巻いた絆創膏 これからは胃に沁み渡る料理を 手間暇かけて考える彩りを オリーブオイルをかけて際立つ緑の 輝きはカーニバルで盛り上がるリオ これみよがしにはじける俺には 骨身にしみるうたかたのドレミファ ヤキが回ってしまっても大目に 見てくれ、大飯食らいの道化師 目玉焼きを作らないのは 黄身だけが盛り上がっているから ゆで卵を作らないのは ど真ん中に黄身がいるから オムレツを作らないのは 黄身から逃れられないから カルボナーラを作らないのは もう黄身には頼りたくないから メレンゲな夜に見た幻影は 世間ではまだ知られていない劇映画 鮮明な蜃気楼が浮かぶ夏の炎天下 頭の中で鳴る、アースのセプテンバー ごはんに卵を落とすだけの朝食 あまりにもおいしくて超ショック キッチンの前に立つ早朝と夜 俺は誰のために包丁を研ぐ 目玉焼きを作ったのは 黄身とちゃんと向き合いたかったから ゆで卵を作ったのは 半熟の君が好きだったから オムレツを作ったのは 君をかき乱したかったから カルボナーラを作ったのは 黄身だけじゃないと気付いたから

アーティスト情報

51音目の沈黙を奏でる詩人。発端はいつも先端を目指す。つまり唾の向こうに明日がみえるってこと。

shea

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