歌詞

作詞：太田 啓希

作曲：太田 啓希

いつか来る夜に 君が涙を流す、そんな夜のために 歌を書くの 音無い夜を超え いつの間にか辺りは暗くなっていた 人の波と逆を行く 自分の周りに人がいる程に 孤独の意味を知るのだろう 息をするのも苦しい夜に 寄せて返す不安の波 いつかきっと足りなくなる 遠くで聞こえる笑い声を背に 何を思う？ 今、君を包む音楽になれないから 雑音が掻き消す心の叫びや 妬みを覆い隠す光の夜から 気付いた時、守れるような歌を 別れ道で「あなたは辿り着いてね」って ずるい女になったね 悲しみが追いつかないスピードで 今も僕は走っている 星が降る夜、夜空も泣くの？ 知らない君が覗く度に 焦燥に背中を刺されては 何を思ったか、何を叫ぶか この曲は君の一番になれないけど 降り注ぐ悲しみの氷雨から その一瞬だけでも温もりになれるなら 不意に思い出して ただ涙を流してくれるなら どこまでも続く息さえ苦しい日々に 夢を見出して音が鳴る いつか来る夜に君の涙の夜に 隣に寄り添って 一緒に泣くんだ 僕じゃなく、この歌が 僕もきっと足りなくなる その日は僕も頼れる歌を その時君のそばでは歌えないから どんなに遠い場所にいたとしても 例えば既に僕が死んでいたとしても あぁ風にのってどこまでも 飛んでいく音になれたら いつか来る夜に 君の涙の夜に 隣に寄り添って一緒に泣く どこまでもいくよ 孤独のその果てまでも どんなに離れても 気付ける歌になる その日が来たら、どうか思い出して。 そして、もう二度と 聴かない歌になりますように。