歌詞

荷造りの箱に囲まれた 君の鈍さが今日も鼻につく 「朝までにきっと終わるさ」と 君の鈍さがまたも鼻につく 「距離が少し空くだけだよ」 背を向けたまま笑う 一人きりの夜　知ればいい 距離こそが尊いと 今朝も準備に手間取って 二人　駅の中急いで 君の背を押して列車に詰め込む ドアを間に手を振って 君は肩で息して咳をする ろくにさよならも言えぬまま 明け方に少し眠る私を 起こした君の顔を思い出す 二人を繋げるものが どれほどに長くても それ以上に遠くなれば ちぎれる　小指の糸 今朝も準備に手間取って 二人　駅の中急いで 君の背を押して列車に詰め込む ドアを間に手を振って 君は肩で息して咳をする ろくにさよならも言えぬまま テーブルには手紙があって 君のいつもの字が並んで 「朝まで話せて楽しかったね」と 「荷造りの手をちょっと止めて 君の寝顔しばらく見ていたよ 風邪をひいたかも」 今朝も準備に手間取って 二人　駅の中急いで 君の背を押して列車に詰め込む ドアを間に手を振って 君は肩で息して咳をする ろくにさよならも言えぬまま