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しばらくぶりの東京。約束の時間を遅らせて、目的地へと向かう道中、立寄るつもりがなかった駅に降り立つとはっきり見えた。よそ見して頭をぶつけた電柱、おつかいに頼まれて行った八百屋、あまり良い思いをせず過ごした学校。悲しさや寂しさを感じぬまま去ったあの日を思い出させてくれる。昔と比べものにならないくらいの歩幅と重さで、あっという間に商店街を抜けた。 ノスタルジーとは意外にちっぽけで素っ気ない。ドラマチックな感動を期待した自分に苛立ちを感じているその時、実家に貼ってあったポラロイドの写真を思い出す。そこに写っていたはずの小さい頃の自分と、下校中の小学生の姿が重なる。そこで初めて、ノスタルジーと言う美学、すなわち、過去を見返るだけではなく、今見ているこの景色に感謝しながら、人々が今日も健気に一生懸命生きていることの大切さに気づいたのである。 ポラロイドは色褪せるが、ポラロイドが沸き立たせるノスタルジーは記憶として鮮明に残り、その時に自らの目に写される被写体は、次から次へと繋がるものかもしれない。まるで、記憶のしりとりのような気がして、笑いがこみ上げてくる。
作詞:山田 雄二
作曲:山田 雄二
レトロな写真を持って 色褪せた記憶を捨てた 「振り向かずに、怖がらずに」 そう言い聞かせてたんだ 懐かしい街を前に 途中停車をしてしまう 過呼吸な自分に少し 驚いていたりしたんだ 改札口をでたら感情が ほら、こみ上げてくる 10年前の思い出が今、 ポラロイドの中から飛び出してくるのさ モノクロの写真を彩って 心からの「ただいま」伝えるのさ、この街に 緑道で青を待つ 黄色い帽子の子供 赤いアサガオを 白いビニルで包んで 街並みこそ あの頃と違うけど 心変わらない 10年後の未来を見たくて ポラロイドの中から 想像してみようかな そんな時、人影浮かんで そっと言うよ「おかえり」 温もりを感じている この街に産み落とされてく 新しい命と歴史が刻まれてく 「見つけたよ、いつの写真だろう?」 ポラロイドと一緒に 記憶が受け継がれるよ
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