歌詞

作詞：山内英太郎

作曲：山内英太郎

世界の隅っこ 部屋の中 一人ぼっち 歌ってる歌 まだ誰も聞いちゃいないけど すべてそこから始まるんだ 部屋の外広がる世界や どこかの誰かのつぶやきや そんなことどうでもいいんだ 誰もわかっちゃくれないから 帰り道イヤホン一人きり 世界の音ふさいじまおう なるべく何も聞こえぬように なるべく傷つかないように 部屋まで逃げ切りゃ一安心 ここならば僕が無敵だぜ 誰も勝てないし 負けもしない 僕はきっと特別なんだ だけどふさいだはずの耳に小さな悲鳴の声が 「ここにいるよ 僕だよ ずっとここで息をしてるよ」 この部屋の中から 星の裏まで届くくらい でかい声で歌ってる その声の持ち主のもとへ 埃まみれ鳴るギター 暮れる空と終わらない歌 まだこんなもんじゃないんだ 強くなるんだ 正しさの旗をふりかざせ 異論は絶対受け付けない どいつもこいつも偉そうに 自分のことは後回しで 皆わかったような顔して 理論武装で何かののふり 皆この星の一人きり 普通って一体なんだろう じゃあ僕はどうだろう 本当はちょっとだけ気づいてる 当たり前に普通に 特別だって言ってほしいだけ どれだけ叫んだって ほんの一ミリも届かない すぐに通り過ぎてく 大体が関係ないままで ありふれすぎてるシンガー 君のことは歌っちゃくれない 自分のことで精一杯 君だってそうだろ もうわかんない わかんない 何一つ 全て投げ出したい それでも ここにいるよ 一人で ここでずっと息を続けてるよ 世界の隅っこ部屋の中 一人ぼっち歌ってる歌 いい加減誰か聞いてくれ 寂しすぎて死にそうなんだ 本当は既に気づいてる 本当に歌いたい歌は 世界や他人がどうであれ 自分に歌うしかないこと この部屋の中から たった一人に届くように でかい声で歌ってる 普通に特別な君のもとへ 埃まみれ鳴るギター 暮れる空と終わらない歌 まだこんなもんじゃないだろ 弱くたっていいから 世界の隅っこ部屋の中 一人ぼっち歌ってる歌 誰一人聞いちゃいなくても 一人ぼっち歌ってるんだ 世界の隅っこ部屋の中 一人ぼっち聞いている歌 今この歌を受けとった すべてここから始めるんだ