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「いいかげん約束の果たされない世界にうんざりしてるよ。河童はね。」 慎重に、語弊がないようにフロントマンの龍磨は『瓜と皿』について語る。 前作までで片鱗を見せていたミニマルなサウンドは、 よりポストパンクに寄り添うエッジの効いたカタチに昇華した。 それは今作での、シンセサイザーとドラムのみので楽曲を制作するという、 彼ら自身に課した制約が刃を研ぎ澄ました結果だった。 「何十年ぶりかに芥川龍之介の『河童』を読んだ時に、ああ、何も変わっていないなと再確認したことが可笑しかったんです。何が変わってないのか明言は避けます。しかしながら変わっていない、イコールしてそれは風化した肉体から形骸だけが残り、本質が鮮明になった進歩だと感じています。ジュブナイルを描く BOND LOST ACT はそれを少年少女の目で都度記録したい、 だからこそ聴き手にジャンルを選択させる音像にしたかったし、 これを起点として僕らのシグネチャーが生まれたと感じています。」 今作から3ヶ月連続でリリースされる楽曲群はどこを切り取っても 短編小説になりうる作品である。 今回は聴き手が可能な限り楽曲に没入できるよう、 ドルビーアトモスを用いずサラウンド音源を感じられる Wide version も 実験的に同時リリースされる。 “加速する彼らはしかし、誰も置き去りにすることはしなかった”
作詞:BOND LOST ACT
作曲:BOND LOST ACT
田舎の畦道を抜け しょっぱい汗拭う木陰 ピーカンパーコー 陽炎は妖怪の変幻 緑色の肌ゆらぐ影 あいまいに佇んでる やたら浅い川の中で 口を動かし伝えようとしても 町内放送で聞こえないよ 「あ、河童」 股眼鏡で覗く彼 いや彼女かそれ以外の 懐かしい気がする僕 森が少し冷たくうたう あのままで良い訳はなく 扇風機の前で暮らす怠惰 言い訳だけ伝えようとしても 町内放送で聞こえないよ 「繊細なタッチで尻子玉抜くよ。」 「仕方ないよ。仕方ないよ。」 しぶきあげ走る8/32の夏の約束 Give it to me! Give it to me! Give it to me! 田舎の畦道を抜け しょっぱい汗拭う木陰 ピーカンパーコー 陽炎は妖怪の変幻 緑色の肌ゆらぐ影 あいまいに佇んでる やたら浅い川の中で 口を動かし伝えようとしても しょっぱい放送で聞こえないよ 「聞こえないよ」
メンバー 龍磨 (vocal, synthesizer, manipulator) 楠蓮 (drums, perc, chorus) 多摩美術大学の同窓生である龍磨と楠蓮で、在学中に前身のバンドを結成。東京出身。 BOND LOST ACT は一貫して街を歩く少年少女が、彼らが体験し得ない、身に覚えのない郷愁、 ノスタルジアに襲われ胸が詰まる瞬間を描いている。 街に突如として現れる “凪いだ” 時間。 ハードシンセサイザーで彩られるミニマルなサウンドに短編小説的なリリックを乗せる彼らのライブは、 聴き手をいつの間にか『裏返った世界』へ誘う。 アートスクール出身を生かし、楽曲、MV、その他全てアートワークを彼等のチームで制作。 2022 年 9 月よりライブを開始し、東京都内近郊で精力的に活動中。 2024 年1月 31 日ソニーミュージックより monogatary.com が企画する配信コンピレーションアルバム「READ 01」 にて 2 曲リリース。
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