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昨年、幼少期を過ごした広島を訪れた際に制作した、広島三部作の第二弾。転校生とそれを取り巻く見知らぬ街。キャッチーなメロディに焦燥的でポップなサウンドが浮遊する夏の曲。
作詞：BOND LOST ACT
作曲：BOND LOST ACT
カンカン帽子の君よ 麦わら街道はひとりきり 当たり前転校生な日々よ バイパスと海、映画館だけがある街 街路樹の先は見えなくなり 影は伸びてくよ 時々なびいた生暖かい 知らない潮風だ 約束やぶりの弟 熱出したんだってしょうがないよ ひとりだってどこまでも いけるだろ かっぱらった二千円少々 罪悪感と混じったお母さんの 「あまり遠くまで行かないでよ」 カンカン帽子の君よ 麦わら街道はひとりきり 当たり前転校生な日々よ バイパスと海、映画館だけがあればいい 何をみようと息巻いても 周回遅れのロードショー だとしてもひとり食べようよ ファーストフード ようようと歩いている僕の横 すれ違った同い年の男の子 昨晩の祭りを話してるよう たちまち涙が溢れ出して想像 今僕はどこにいるんだろう？ 新学期は何年先だろう？ 途方もない透明な街はただ 僕の心まで見透かしてた あたりはしんとし どんどん早くなる心臓に みんみんがジンジンになって 視点が背後になって お前が言ったよ 「ここにいるのは誰？」 「なぁ、止まらないこの空虚はさ、何で埋めればいい？」 「だけど思う。この空虚はさ、埋まらなくてもいい」 憶えていよう八月の心細い夏休み 憶えていようカンカン帽子ごしの光狂う街 新しい毎日が若葉みたいに悩んで カタチになる頃 爽やかな風たちがまた真夏終わらせだした もう涙は乾いていた夕立ちの気配がしてた 映画は見ないことにした 代わりにハンバーガー食べた 夕飯は食べられないな 夕飯は食べられないな
メンバー 龍磨 (vocal, synthesizer, manipulator) 楠蓮 (drums, perc, chorus) 多摩美術大学の同窓生である龍磨と楠蓮で、在学中に前身のバンドを結成。東京出身。 BOND LOST ACT は一貫して街を歩く少年少女が、彼らが体験し得ない、身に覚えのない郷愁、 ノスタルジアに襲われ胸が詰まる瞬間を描いている。 街に突如として現れる “凪いだ” 時間。 ハードシンセサイザーで彩られるミニマルなサウンドに短編小説的なリリックを乗せる彼らのライブは、 聴き手をいつの間にか『裏返った世界』へ誘う。 アートスクール出身を生かし、楽曲、MV、その他全てアートワークを彼等のチームで制作。 2022 年 9 月よりライブを開始し、東京都内近郊で精力的に活動中。 2024 年1月 31 日ソニーミュージックより monogatary.com が企画する配信コンピレーションアルバム「READ 01」 にて 2 曲リリース。
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