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作詞:ignekrof
作曲:ignekrof
桜の樹の下には屍体が埋まっている! これは信じていいことなんだよ。 何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。 俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。 しかしいま、やっとわかるときが来た。 桜の樹の下には屍体が埋まっている。 これは信じていいことだ。 夜になると、俺は近辺を散歩する。 だが、雨が降っていると、 俺は家にこもり、映画を見る。 映画なんて大して好きではない。 ただ、詩を書くためだけに見るんだ。 俺は映画を見て、しばらくすると、その情景から 何かを思いつき、詩を書く。 英語圏では詩を「poem」というが、はっきり言って馬鹿みたいな響きだ。 詩は「死」と同音であることに意味が有る。 桜の樹の下には屍体が埋まっている! これは信じていいことなんだよ。 何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。 俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。 しかしいま、やっとわかるときが来た。 桜の樹の下には屍体が埋まっている。 これは信じていいことだ。 死体と一緒に山奥に暮らす男の映画を見た。 私のようだと思った。 しかし、私の部屋には死体すらない。 ろくでもないことを思い出した。 だから忘れることにした。 詩を書くと、ろくでもないことを思い出す。 その記憶が、まるでよい思い出のような顔をしてやってくる。 俺は世界がどうでもよくなる。 ベランダに出た。 雨はまだ降っていた。 俺は煙草に火をつけた。 自分の手で巻く煙草だ。 マッチで先端に火をつける。 パチパチと先端が燃えるような音がする。 昔これを吸っていた奴がいた。 最近、そいつは死んだ。 桜の木の下にそいつを埋めた。 桜の樹の下には屍体が埋まっている! これは信じていいことなんだよ。 何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。 俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。 しかしいま、やっとわかるときが来た。 桜の樹の下には屍体が埋まっている。 これは信じていいことだ。 雨の夜、楽器を担いで、夜の中を歩いた。 一人だったかもしれないし、何人かでいたかもしれない。 楽しかったような気もするし、そうでもなかったような気もする。 あの頃通ったライブハウスも、スタジオも、もうなくなった。 ろくでもないものばかりが残った。 死体を埋めたそのときに、 俺の世界も終わった。
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