歌詞

作詞：青空岱知

作曲：青空岱知

巨大な翼引きずり重たい一歩踏み出す 金属で出来たその羽は重荷でしかない 姿勢を保つことさえ困難なその鳥 足は地面に沈みさらに不安定に 羽ばたくことも出来ない 前を向くことも出来ない 息をすることさえもう それでも歩み止めないその足に連動する 内燃機関の心臓についに火が点る シリンダー　ガスを吸い込み プラグは火花を飛ばし 冷たい金属の身体を 大地を蹴る脚は勢いと力強さを増し 緩やかに下る坂道がさらにそれを加速させる 翼の上と下では空気の流れに差が生まれ 翼の後ろ側では空気の渦が巻き 重たい金属の身体さえも持ち上げる 大きな揚力を翼に感じて 柔らかい空気に身体預け最後の一歩を踏み切った鳥 気流に乗ってどこまでも大空に羽ばたくチタンの鳥よ ただ飛びたかったとか飛べるとか飛べないとか それを信じるとか信じないとかそんな事じゃなく ただ歩きたかった　ただ走りたかった ただ飛ぶ瞬間を思いながら ただ歩きたかった　ただ走りたかった ただ悲しいことも　ただ悔しいことも ただ寂しいことも　ただ優しいことも ただ気持ちいいことも感じながら やわらかい空気に身体預け最後の一歩を踏み切った鳥 気流に乗ってどこまでも大空に輝くチタンの鳥よ 鳥よ　鳥よ　鳥よ