
歌詞
作詞:夏の芽
作曲:夏の芽
吐き出したため息 横目に彼女は笑った 知りすぎてしまった僕らと 教室 照明 雨 吐き出した言葉に躓き 彼女は泣いた 予防線でいつの間にか夢は壊れてしまった 暮れた空 影の背にもたれて 蝉時雨 寂しげな靴音 その隙間からこぼれ落ちたもの 代わりに僕らが手に入れたもの 「何か違うよ」と 「何が違うの」と ただ熱を帯びて咽ぶ体で 縋り付く明日に幸を祈った つまらない日々と空っぽな世界を忘れないように… 正しさを書き並べたら 言葉に詰まった 知りたがりと砂の上で 交わした約束 まだ… 先生が言った 「あなたは誰よりも人を想える」と それならどうだ、僕は僕のことを想えているのか? 散らばり続ける安物の傷痕 あまりにその傷を愛おしく感じた 見慣れたはずなのに はずなのに はずなのに ありふれた色で流れるこの場所に 望みがあるのだとすれば もう一度彼女が呆れてしまうほど恥をかかせて 始業のベルに出遅れて 宿題も忘れて 嫌いなやつに嫌いといって 恋をして 本当はもっとやんちゃして、本当はもっと温もりを感じていたくて 感じていたくて… もうすぐ僕達は八月を思い出せなくなる 黒板に書かれた右下の傘マーク 部活を終えたらアイスクリーム買って、 偶然見かけたあの娘とは話せなくて 教科書の下で漫画読み漁って 置いていかれたままボロボロの資料集 バッグを覗けばくしゃくしゃの藁半紙
楽曲解説
夏の芽「途草猫」収録
アーティスト情報
バンドマン。過去の歌をあげたりします。 現バンド⇨https://eggs.mu/artist/band_yolk










