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作詞:石川
作曲:小手
抜ける様な青空と照りつける日差し 例年通り蒸し暑かった夏の日 その日から始まった物語 第一印象はまるで猿 とてもじゃないが手放しで可愛いとは思えず 湧き上がった感情は喜びよりも圧倒的な戸惑い 分娩室から聞こえてきた女房の絶叫も直ぐに笑い話 出産の苦労は完全に他人事 その後の生活サイクルも特に変わらず 早朝家を出て深夜に帰宅 相変わらず家事は放ったらかし 子育ても任せきり 脳内も今まで通り バンドやエロいことばかり ライブの運びや新曲の構想 通りすがりの女のケツを眺めながら助平な妄想 親としての自覚はまるで無し 丑三つ時のけたたましい夜鳴き ウルセーと思ったのが正直な所 オムツの交換にも感じた抵抗 そうこうしてる間に立ち上がり 一人で歩き出し いつの間にやら覚えた言葉 次第に成立し始める会話 スムーズになる意思の疎通 愛情表現はかなりストレート ビックリする位純粋で真っ直ぐ 無邪気な笑顔を浮かべながら絡み付いてくる足元 その瞬間に一発でノックアウト 鷲掴みにされる心の奥の方 ようやく沸いた実感 ほんの少し芽生えた責任感 お前が二十歳になる日まで それまでは不自由の無い生活を せめて人並みの暮らしを 俺はその為に 汝が前途幸ひならむと祈ふ 然るに働けど働けど苦しからず 如ならば己が身一つ汝の為に 命を譲るも是非なく仔細無し 抜ける様な青空と照りつける日差し 例年通り蒸し暑かった夏の日 その日から始まった物語 誰にも分からないこの物語の続き 最後はハッピーエンドか不幸な結末か 決める事が出来るのはお前だけ お前の人生はお前だけのモノだ 泣いても笑っても一度きり 好きな様にやってみろ 自由に生きろ お前はその為に
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