歌詞

作詞：lang

作曲：lang

一日の終わり 僕が求めているもの　きっとそれは時間のゼンマイだ　 誰にも見つけられることのない　時間のゼンマイのようなものさ 玄関に寝転がった猫が大きな欠伸をする頃、駐屯地で腹を切った男がいたんだ 万歳の先に流れていった雲は、一体どれだけの速さで進んで行ったことでしょう 「Don't think twice, it's alright」の3分半は 僕にとって夜明けのようなものでもあったし 5分は夕暮れで　10分は君の悦び　30分は掻き鳴らされたGibson B-25の響き 1時間は公園　3時間はテーブルの上　1週間は返事を待つコヨーテ達の嘆き 共に在ることが僕にとっての時間だったのだ　共に在ることが僕にとっての瞬間だったのだ 子供が生まれる　老人は耐える　建造物は競い合い　バス停には学生が立つ 傘は今でも足元を濡らし　街に新しい木が植えられる　 今日の日中は、随分と長かったようにさえも感じている 夕陽は変わらぬ赤を町に落とす 僕はこの上ない侘しさを、この町に感じている 似たような景色がどこまでも続いてゆくばかりさ 何ということもなく、僕は泣きそうな気分にもなる　 桔梗の花を目指して僕は逃げ出している　 斜めに落ちた月が僕の肩に重くのし掛かる　 僕は走る　走る　走る　走る　走る　走る　走る　走る 分かり難い言葉を使ったままで　君はいつも話しこんでいるばかりさ 本当の意味はいつも言葉の余韻の中に漂っているもなのさ 理解からは遠いままで　きっと僕は見送られているのだろう 一日が瞼のように開いていきます 閉じた本が糸のように　段々と細くなっていきました 夏草の葉が揺れているように　シャツの襟がくたびれている様に 騒がしさを僕の中に感じたのなら　こんな話はもうここで終わりさ 僕はふと、あなたの声が聞きたくなりました 返事は無く　懐かしい風が吹きました こんな話はもうここで終わりさ　こんな話はもうここで終わりさ IHATOV あゝ生活の限界が見える 求めていたのはこれだけのことなのか 何より壮大な音像に呑まれ 何より広大な絵画を観ても あゝ夕暮れのチャイムが聞こえる　きらきらに輝いた電車に乗っかって 僕は何処へいこう 僕は何処へいこう 言葉が時間をバラし 冷たい僕の隣に座る 同じように影も言葉を追うが ３年前の時刻表のよう 長い間、僕は同じような顔を選んできたんだ 鉄と鉄がぶつかる夜は冷たい夜だ　冷たい夜さ あゝ僕は見たことがある 夜が燃えて崩れる時を あゝ静かに眺めていたんだ 舞台から下りる友達の顔を 細い宿り木に留まった鳥は 言葉に揺られ翼をたたむ 言葉は灯り 孤独は踊り子 夜が燃えている 夜が燃えている 新聞の文字も、もう疲れきってしまっていて 特に休日なんかじゃ、大抵は知らないふり 暑い国の真ん中で若者が殺されたってことも 重い布団の中にまでは 届かないものね 近づく近づく届くまで近づく こんなにも僕の寂しい考え方は 丘や峠の中にあるひっそりとした夏の寒さのようなものです 例えば馬の胸に括られた鈴が 水面を揺らすのであれば そしてそこから鱗光が一斉に輝く瞬間を見ることが出来るのであれば 東京の空だけを知る僕は 街のネオンに想いを馳せています 人工の無機質なものに 自然のそれらと変わりのない想いを馳せています だからこそいつか いつか夜が明けたら分かることもあるのでしょう 更新世時代から続く物語の甲斐なさに 生命に祝福が届く 幾億の星が空から落ちて 森を風が撫ぜる 鐘の音が空に響く 天国の階段を昇る　天国の階段を昇る 天国の階段を昇る　天国の階段を昇る 東京の空に 天国の階段は 今日もこの星の遥か上に 続く 天国の階段を昇る　天国の階段を昇る