歌詞

作詞：小島僚介

作曲：小島僚介

泥棒も赤子も野良猫も毛虫でさえも笑いたいのさ この手だって誰かを叩くより抱きしめたいに決まっている 偉人や成功者の名言集も自己啓発本も 道徳も宗教も叶わなかった幸せの数だけ生まれる 正義で相手を殴ったら倒れて動かなくなった 赤く染まる右手に握ったこれは本当に正しかったのか 先生も父さんも知らないましてや辞書など論外 そんな不安定なもので僕ら今日も争っている 「もういいかい？」 何度呼びかけても返事はないし 「まだだよ」 せめてそう言ってくれればひと息つけるのに 「お前みたいなやつはどうせ」って鏡の中を覗きこんでは 立ち止まるのも仕方ない気がしてこっそり胸撫で下ろして そのまま一体何年経ったのかももうわからない そのくせあの日目指した場所からまだ目を離せないでいる 「もういいかい？」 何度呼びかけても返事はないが 「もういいよ」 この言葉さえ聞けたら動き出せるのにな そんな二十三時五十五分 無気力な割に欲張りで 冷めている風で諦めも悪くて 鼻で笑って隠していた 鼻で笑われそうなくらい惨めな自分を 「もういいかい？」 最初からわかっていた 返事があろうとなかろうと 「もういいよ」 必要なら自分で叫べばいい 今