
上書きする標本
meerR歌詞
作詞:meerR
作曲:meerR
僕の時間は減ったのに 僕だけの時間が増えて 僕だけの歌が増えたのに 僕らの音楽は無くなった 才能も感情もどこかに 寛容と愛情はどこかに あるのかな 本当に? 電車内 酸素はない A6サイズの きもちを スマートフォンに持ち替えて どこへも行けない僕らはここで 終われない最期を続けている 小さいころに書いたリスト 死ぬ前には高いお寿司が食べたいな あなたが書いた絶望は ただ美しいから嫌になる ホルマリンの色を知ってる? 人間の温度を感じていたくないわ 鏡はいらない 大人になる前に死にたいとか思ってた 今は30までなんて思ってる きっとその頃にはまた 推定寿命10年くらい増やして 案外のんきに生きてんだろうな 不健康な夜は落ち着く 許される気がして 誰にも言えないのはきっと同じで 大嫌いなアイツも幸せだといいな 排他 クラスルーム 書いた 手紙は屑籠 空いた 予定はこのまま サイダー割りに満たされる 夜は普通 寂しさだって どうせありふれた言葉でしか 共感なんていらない、なんて 言葉に共感してしまう あなたが書いた絶望は ただ美しいから嫌になる ホルマリンの色を知ってる? 古くしないでいたいわ タイムマシンなんていらない きっと用意された水色じゃダメで わがままだなんてわかってて それでも選ぶことがなかったら もうきっとギターなんかとっくに捨てているだろうな CDショップに五十音順で並んだ音楽に 僕は意味をつけられないみたいに 知らない言葉を書くみたいに 上書きされていく











