
歌詞
作詞:たけ
作曲:たけ
朝焼けの声が 頬を滑る新しい涙に乱反射して くさむらを駆け抜ける 見逃さぬ様に瞬きを堪えたの ぼくたちは地球の 美味しい部分だけを都合よくたべつくしては うみだした偶像に 軽々しく命を差し出したのだろう それでも太陽が会いにきてくれるから あしたが無くなるその日までは 全てのものは生きていると感じられるの この世にはないはずの御霊を弔って 金色の蝶々をつかまえて 彼らから鱗粉を奪った児童期の夏 遥かで遠く鳴る銃器のおと 光を失ってしまった夜 焼け落ちてしまった稲穂は 誰かのからだの栄養分になるはずだった まる焦げに萎れたひまわりは 幸せな家庭の花瓶を彩るはずだったのに 工業地帯から排される黒い煙のゆく先は 宇宙と私たちを隔てる膜を突き破る 僕らがみているその膜の先には うんと大きな星々が輝いているんだ 木々が枯れ果てさだめがぼくらを襲おうと 黎明はぼくらを呼ぶ そう最後のその瞬間に 黎明は僕らを忘れる 銀色の枡形星 名峰アルプスの雪解け 鏡をなす水田の鮮やかさ まいにちが白昼のなかのように 光に包み込まれる東京 時計はチクタクと飽きずに今日もまわって 朝の訪れはぼくたちを呪う 全てのものは生きていると感じられるの その鐘が鳴り響いた瞬間は 黎明のそのさきへ ぼくは一度いけなくなるけれど 黎明のそのさきへ きみはぼくを置いてでも 進んでほしいなぁ
楽曲解説
2024年9月某日 アクアラインを出てすぐの川崎浮島IC近くに広がる工業団地。排煙が残暑の空に向かって薄暗い幕を張っていく。今日の朝のニュースでは、すっかり速度を落としたロシアのウクライナ侵攻について、回顧録に近い特集を見た。黒土地帯のウクライナの畑で燃え尽きたひまわりや小麦は一体どれほどの人の幸せの形を作る一部になるはずだったのだろう。 どんなに善を尽くそうが、悪に魂を売ろうが、功罪関係なく朝は太陽と共に必ずやってくる。これほど神秘的で残酷な条理はあるだろうか。 生きとし生ける全てのものが真っ平らで、というのは面白くないかもしれない。でも、生と死の関係を以ってして私たちはこの地球で生を得たのだから、生きよう。朝焼けが私を忘れるその日まで。
アーティスト情報
作詞作編曲・歌唱を全てたった一人且つ自宅での宅録でこなす現役男子大学生シンガーソングライター。GarageBandを愛用。オルタナティブロックを起源にブラックミュージックやクラシック・ジャズ、ラップミュージック、アンビエント・ヒーリングなど様々なジャンルに派生して常に自身の新たな音の境地に挑み続けている。 2025年4月よりマルチジャンルバンド「アトラストレイン」の座長として活動を開始するため活動を終了。 〈此奴の変遷〉 ・2022年11月3日 EP「潮騒のロックパーティーへようこそ」をリリースし若干17歳で音楽活動を開始。 ・12月28日 EP「キャロルを奏でる前に」をリリース。 ・4月1日 1st アルバム「SUPER BLOSSOM」をリリース。 ・5月14日 シングル「流星群の通り道」をリリース。 同日東京都・溝ノ口で弾き語りライブを行う。 ・5月25日 下北沢MOSAiCにて「ミライオトロックvol.157」に参加。初のバンド編成のライブを行う。 ・6月26日 18歳成人の誕生日にミニアルバム「夜空に向かって水銀を撒く」をリリース。 ・9月13日 ミニアルバム「国士無双」をリリース ・11月3日 音楽活動開始1周年の日にリミックスアルバム「QUARTER LESTS」をリリース 2024年 ・4月15日 25曲入りアルバム「タイタニックの走馬燈」をリリース ・7月14日 今までリリースした曲の中からベスト盤「フィルムカメラとストロボスコープ」を配信リリース ・8月1日 下北沢学生音楽祭2024SUMMERに初出演 以降平均月2本でライブ活動をこなす。 2025年 ・1月26日 25年3月いっぱいで活動終了を通知 ・2月9日 自身にとってソロでは最後となる巣鴨IFNESSでのライブにて佐藤慶弥(ギター)、中村武尊(ベース)、鈴木惇朗(ドラムス)、黒田彩斗(サックス)、後屋敷和希(トランペット)、そして自身がボーカル&キーボード&ギターで主催する6人組マルチジャンルバンド「アトラストレイン」として25年4月より活動を開始することを発表 ・3月31日 自身の節目となる最後のリリースとなる3rd full album「超銀河の領域」をリリース











