楽曲解説

MoadEdgeのグルーヴが荒野を駆け巡り、静かなる熱狂を生む。 MoadEdge's grooves race across the wilderness, creating a quiet frenzy. MoadEdgeの3rdシングルは、彼ら特有のグルーヴが際立つインストゥルメンタル曲。感情を揺さぶる叙情的なメロディと、UKダンスシーンで多くの音楽的要素が融合して生まれたドラムンベースやジャングルのサウンドシステムカルチャーを背景とするダンスサウンドで、彼らの音楽性の多様さが光る意欲作だ。繊細に刻まれたアグレッシブなドラムパターンとアンドロイド的要素も漂う重厚なベースが織りなす熱量をもったビート、全編に澄み渡る芳醇で緻密なデジタルエフェクト、そして、どこか郷愁を誘うスペイシーなサックスがメロディアスに、小気味良くジャジーでアンビエントな響きを持ったエレクトリックギターがドラマティックに絡み合い、この楽曲が放つオルタナティブな世界観が荒野を駆け巡る。果てしなく広がる大地と空間の間で縦横無尽に広がるその造形的な美しさと情熱は瞬時にリスナーを引き込むはずだ。音楽的レガシーを感じさせつつも未来的な独自の解釈によってさらなる高みへと押し上げ、ダンスミュージックの新たな地平を切り開こうとしているそのサウンドは、静かなる熱狂を生むだろう。