
真夏のフランシス
七井大介歌詞
作詞:七井大介
作曲:七井大介
自転車を漕いで慌てる様がよく似合う はみ出したパンを無造作に手で押さえた 駆け抜けた声の行方はいつも宙を舞う 遠ざかる影を見送るだけの役さ 君を目にしたその日から 朝と夜が交互に訪れるよ 彼女の名前はフランシスで 見るものすべて青みがかって 光の群れを連れて走るのさ 風の名残に油断して 一瞬の隙をつかれ見事 恋に落ちた 恋を知った 夏が来る日だった 自転車を降りて悩ましげな君を見た 気がつけば声をかけてしまっていた 絡みついた糸を解くことで結ばれる 縁があったっていいじゃないかと思った もう間に合いそうにないからと 海岸線を指さす君 鉛の色した波を見て はしゃげる程に子供じゃないと 大人ぶった君は 靴を投げ捨てた 陽だまり中で砂にまみれ 追いかけたはずが追いかけられて 君は僕の 僕は君の名前を呟いた 彼女の名前はフランシスで 見るものすべて青みがかって 光の群れを連れて走るのさ 風の名残に油断して 一瞬の隙をつかれ見事 恋に落ちた 恋を知った 夏が来る日だった
楽曲解説
録音場所は祖父が住んでいた平家。主にその場にあったもの、バケツ型ペンケース、T字の金具、ハサミ、ミンティア、雑誌などで演奏。短編映画のような歌詞にも注目。
アーティスト情報
日常を綴る文学的な歌詞、耳に馴染む声、調べ。 Popsで在ることが危うい程、絶妙なバランスでの表現を続ける。 シンガーソングライターであり、小説家の顔も持つ。










