歌詞

作詞：すふれ

作曲：すふれ

久しぶり　見慣れた改札 駅前のロータリーは今でも工事中 変わらない不揃いな街に　少し変わった私の影 道端に生い茂る緑 そんなに急いで葉を伸ばさなくても 太陽の眩しい光は有り余るくらいに降り注ぐから 冬には枯れていいさ 落ちた葉は春を待つ種を芽吹かせる 遠くにあるものほど 甘くくどく軽はずみに心誘う 揺らめく私は今日も 遥か彼方　高い空を見上げる 雲より上目指しても 薄く弱く煙のように漂うだけ 項垂れ落とした視線に 優しく微笑む花 その花は私のドレスを 憧れの空と同じ色に染めた でも涙拭った袖から 儚く滲み流れ落ちた 時には泣けばいいさ 色の無い涙こそ　心染め上げる 遠くに見えるものは 少しばかり近づいても小さいままで 見飽きた眺めを今日も 厚い重い涙雲が歪める 後ろを振り返れば 同じ顔で空を目指す過去の私 その目に映るこの場所は きっと空の狭間 一度逃げた街に戻るのは 見知らぬ場所へ踏み出すより怖い それでも戻ると決めたから 今この細い道を抜けて 見慣れた街の景色 前より小さくなった 遠くに飛べる翅に 淡く熱く期待ばかり膨らませて やっぱり実らず今日も 周り責める不甲斐なさに苛立つ 隣で似たもの同士 細く長く寄り添うのは大切な人 大丈夫 君と一緒なら必ず実を結ぶ