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作詞:齊藤信幸
作曲:齊藤信幸
クラス対抗リレー 渡されたバトンを握り締め 君がコーナーをまわってくる ほこりっぽい土を蹴る足は まるで羽が生えているようだ 知らない人たちまでがみんな 君の名前を叫んでいるよ 暖かな初夏の風に乗って 君に届いただろう まるで土に蓋をしたような 場所ばかり歩いている足が 思い出し始めている つま先で蹴る土の感触 拳を固く握り締め ただ見つめる私の前を 向かい風を切り裂きながら 君が駆け抜けていく 思えば生まれたものはみんな いずれは土へと返っていく 君を受け止めては送り出す その土もかつて命だった 金で価値が量られるものは 流行りが終われば行き場もない 生まれたときは知っていたこと 思い出させてくれた 次の走者にバトンが渡る 抜くことも抜かれることもなく 君の役目は終わっていった たかだか10秒余りのこと それでも明日からの君にバトンが渡るのが見えた シャツの泥まで輝いてた 6月の陽を受けて 駆け寄る友達に囲まれ 君が見えなくなった
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