
このアーティストのライブ情報
歌詞
作詞:アルガシュンスケ
作曲:アルガシュンスケ、Qoonelu
たまにね 穏やかな海を見ると 君のこと思い出すよ 海にも毎日調子があるんだね あれから毎日思い出したりしないけど 時計の針が進むのを眺めていた その日食べたいものや 鼻歌が一緒になるのは 全部心地が良かったよ 少し運命かもって思ってた 毎秒、ズレだしている 毎秒、澱みだしている 過ぎてゆく月日がね 僕らをさらに離してゆくから 毎秒、忘れだしている 愛は、海に溶けていく 蒼くて穏やかな これが君のすきな海なんだよね そんなにおかしいこともないしね 髪を煽る潮風が波と共に心を揺するけど 続いていたら良かったなんてこともないしね それでも愛していたよ 嘘じゃない言葉が 歌メロに変わってしまったよ 嫌なとこ全部忘れてしまったら 思い出せてはいないのかな 毎秒、ズレだしている 毎秒、忘れだしている 君は言った歳をとって 一つ屋根の下、そこにはいないかもね 毎秒、ズレだしている 毎秒、澱みだしている 過ぎてゆく季節がね 僕らをたまに繋いでくれるけど 毎秒、忘れだしている 愛は、海に溶けていく 蒼くて穏やかな これが君のすきな海なんだね 毎秒、ズレだしている 愛が、澱みだしている 打ち寄せる波の 背が低くなっても このままでいいか そのままでいいか たまにね 穏やかな海を見ても 君のことをもう思い出さないよ
楽曲解説
「日の当たる町で」は、穏やかな海を前にふっとよぎる“もう戻らない記憶”を描いた失恋ソング。思い出にすがるでもなく、劇的な別れを振り返るでもなく、時間の流れに合わせて少しずつ薄れていく感情を、そのままの温度で歌い上げている。 歌詞に繰り返し登場する〈毎秒、ズレだしている〉〈毎秒、忘れだしている〉というフレーズは、愛がゆっくり形を変えていく過程を淡々と記録するようで、まるで海の満ち引きのように静かで痛い。蒼く穏やかな海は、かつて二人をつないでいた景色でありながら、いまはその記憶さえも洗い流していく存在として描かれる。 “続いていたら良かったなんてこともないしね” と語る達観と、“それでも愛していたよ” という正直さ。その微妙な狭間を行き来する心の揺れが、Qooneluらしい日常の言葉で丁寧に紡がれていく。最後にそっと置かれた〈もう思い出さないよ〉の一行は、強がりにも、本当の解放にも聞こえる。 何かを失ったあとに訪れる静かな余白。その余白に、やさしい光が差し込むような余韻を残す一曲。
アーティスト情報
食って、寝て、生きる音を響かせる—— 日常と感情をカラフルに拡張する4人組ギター・ロックバンド 東京を拠点に活動する4人組ギター・ロックバンド Qoonelu(クウネル)。 バンド名の語源は “食う・寝る”——人間の根源的な営み。そこへ 「生きる音を響かせる」 という理念が重なり、“日常と感情をカラフルに拡張する” サウンドが生まれた。 contact: qoonelu@gmail.com














