
歌詞
作詞:れぷたいる
作曲:れぷたいる
手紙を見た。それが海の様で溺れてしまおうか。と その果てしない無知と寂寞が私で 光る月と街灯に夜を思った。 ねー 思い出は生きてると思わない? 貴方の声は寂しさで 貴方の顔は苦しさで 私は言葉で出来ていた。 貴方の言葉で出来ていた。 あぁ誰か笑ってくれやしないかい。 なぁ 手紙を見た。それが波のようで沈んでしまおうか。と その果てしない白痴と夢想家が私で 靡く月と外套に夜が見えた。 ねー 言葉だって生きてるって思わない? 私の手足は悲しさで 私の心は切なさで 貴方は言葉で出来ていた。 私の言葉で出来ていた。 あぁ 誰か笑ってくれやしないかい。 なぁ 誰かに見せるなんて野暮だ、これはわたしのもの 誰かに見せるなんて馬鹿だ、これはあなたのものだったのに。 貴方の声は寂しさで 貴方の顔は苦しさで 私は言葉で出来ていた。 貴方の言葉で出来ていた。 あぁ誰か笑ってくれやしないかい。 貴方が笑ってくれやしないかい? ねぇ。
楽曲解説
海から手紙が来た。それは全く陳腐だった。一つ言えるとしたら拙くて誤字だらけで、あぁ海が悪戯したのかしらと思うほどだった。私はそれが貴方からの手紙だと気づくのには時間がかかった。分かったのは最後、彼がいつも笑って言っていた言葉の綾だよという文字が綴られていたからなんだ。これを書いた時も笑っていたのか、私がこれをみて泡沫みたいな笑いを見せたと言ったらまた、あの頃みたいに話せるだろうか。あぁでも無理だなぁと私の良いところの一つは秘密が多いところなのに、彼は私の知らないところも知っているほどで嫌だったんだ。いつも高いところから名前を呼んで、いつも今日も雲一つない天気だと気づかされる毎日は海の様に誰でも知っているわけでもないし、私たちだけの物だった。誰かに話すなんて野暮だった。その時は彼しかこの世界にいなかったんだから。いま一気に世界人口が八十億人増えても思うことは何もない。風に揺れる草木の如く、只無気力に何もかもに揺られている。あれ、今日の天気は雨だったのか。干していた服が少し濡れていて、私の少しだけ見せたくない顔を隠してくれた。手紙は弱いんだ、本当に。その時ばかりに閉じ込められてしまいそうで。
アーティスト情報
新潟で活動するバンドです。










