歌詞

あの駅から帰るあたしら、あの曲の通りでうれしかったなぁ ピンク色のジャケットの三曲目のやつ 手と手繋いでる人を見ると、見るとね。 吐き気がするよ。ちょっと飲みすぎたのかなぁ、 流行りみたいな日常は長くは続かないから。 鍵を閉める音がなんか情けなく聞こえた。 君が置いた鍵、今だにポストの中 白くて楽な駅はもう使わなくなった。 金曜日　飲みにでもいこうか。 金木犀の　香りがしなくなったうちの部屋、彼はどこに 君とみた映画では夢の中で待ち合わせを、 あたしだってそんなことしてみたかった。 結局書いてないんでしょ？　今のままでもいいから あんたの歌なんて死んでも聞かないから。 あの駅に向かうわたしはスーツでちょっと悲しくなった。 灰色のジャケットに同色のスカート。 取ってつけた言葉を並べて、過ぎていく時間は、 味気がないなぁ　今日のコンビニの弁当。 流行りには着いていけず、定番を求めて 鍵を落とす音、乾いた音だった 君が老いた顔、想像つかなくて 暗いうちの部屋、彼は居なくなったんだ。 夜中の三時、朝は近づいて、 今日も休んだ、くるまった毛布の中でも、針は進む 君と居た部屋では、風呂の中ですらはしゃいで、 体を洗うのだって忘れていたんだ。 結局、他にいるんでしょ? 昔のままでいいから、 あんたの歌聞いてここで待ってるから。 君がいた部屋では、散らかるほどの思い出に、 好きなものばかりが溢れていたんだ。 それでも、帰ってこないから、私だけ前に進むよ、 あなたは、あなたは、 君とみた映画では夢の中で待ち合わせを、 あたしだってそんなことしてみたかった。 結局書いてないんでしょ？　今のままでもいいから あんたの歌なんて死んでも聞かないから。