恋(のろい)

熊谷 翔太郎
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楽曲解説

恋愛敗北者の記録、もとい負け犬の遠吠えです。 負けたなら負けたなりに得るものが必ずあったはずという曲です。

歌詞

作詞:熊谷翔太郎

作曲:熊谷翔太郎

なあ、呪いって聞いて何を思い浮かべる? 俺は鎖を思い浮かべる 石化の呪いは身体の自由を縛り 洗脳という呪いは心の自由を縛る こんらん まひ どく そんな状態異常で身動きが取れないところを敵にボコされる RPGをやっていれば誰もが経験するそれは 実は現実でも起こりうる 人を好きになると  見えない鎖に縛られる でもその鎖は滅茶苦茶軽いから 普通縛られていることには気づけない 格好悪くないように 嫌な奴に見えないように 普段気にしないことまで気にしだして 普段できることまでできなくなっていく 口にするべきかどうか 話を精査して 雁字搦めの日々 虚空に問う「何が正解?」 向かいの席 会話の中「ちょっとペン貸して?」 そんなやり取りにさえも少し特別感を 感じてしまっている俺自身がメンドくさくて 膨大な幸福感の中に 極僅かなストレスという毒が混じって 知らず知らずのうちにダメージを受けていた すべてが終わって いや 終われせても尚 この気持ちに終わりが見えることはなかった まるで地区予選どまりのテニス部が インハイ常連のテニス部と試合をするようなアウェー感 どちらが勝つか誰もが疑わない中 それでも応援してくれる保護者の方々 そんな彼らの期待にも似たようなものが胸の中に渦巻き 引くに引けなかった 唐突にピリオドを打たれて はじめに思ったのは 「やっと終われる」だった 今までしんどかったのは  自分自身の行動を自分で制限していたせいだった 「そうされたくなくて東京出てきたんじゃないの?」 こう思わせてくれた彼に礼を言おう 「先輩よ、あんたのおかげで俺は音楽に人生を費やせる」 呪いという形で終わったこの気持ちの代わりに あんたらは幸せになってくれよ 敵に塩を送るような言葉だけど 今じゃ友に花を贈るような言葉になったのさ プラスな筈の薬にマイナスの副作用があるように マイナスの呪いにもプラスの何かがあって その何かってのは 今めっちゃ仲いいこと 2人過ごしたあの時間は嘘を吐かない あの子に会いたいがためにサークルに行ってた 当然 当然そんな節だってあったさ つまりさ もし俺があの子と出会ってなければ きっと俺は部長として同期とあんなに笑っていない あの子を好きになった先に待っていた運命は 2人結ばれるなんてハッピーエンドじゃない こうして この歌を書いて 今ここで思いっきり歌えているっていう最高の未来だった

アーティスト情報

22歳 理性と情動を歌うシンガーソングライター

shea

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