歌詞

垂直に落ちていく 雨の粒を目で追えば 直角に滑り込む 新幹線が逃げていった 巨大なガム工場から 人工のグレープ臭 低いトンネルに染み付いた 落書きは二度と消えない アスファルトに転がった 凍っている鳥の死骸に 雪まじりの雨が降り 靴下はまだ乾かない タトゥー入りのスケーターが 命がけで空に溶ける 手のスカル 青に消えても あの鳥は二度と飛べない 鼻垂れた理想を ボヤけた現実に混ぜこんで 一寸先の闇の中 一歩踏み込んでみれば 空想だけの世界に生きた ツケが重くて ボサボサの髪の毛むしった 頭に浮かぶのは 今日もまた間違えた 低いトンネルに染み付いた 落書きと葡萄の香り アスファルトに転がった あの鳥と濡れた靴下 錆だらけの自転車の 叫び声響く冬の朝 この街の空が晴れたなら さよならさ この先ずっと