歌詞

君が借りパクしたカセットを持って歩く帰り道 嬉しさと申し訳なさで ばらばらになる歩幅 君の家に遊びに行って おばさんがお菓子を出して ゆっくりしていってねと本音か疑問の言葉を残す 君のゲームカセットの数は 僕が持ってるゲームカセットの数よりも 見たところ軽く10倍はあるだろう こんなにたくさんあっていいなと君を羨ましがると 君は1つカセットを選び僕に貸してくれたんだ 嬉しくてカセットを眺めていると裏面に君の名前と 違う名前が書いてあったんだ 君が借りパクしたカセットを君は今僕にまた貸したんだ 悪気は1ミリも感じられない顔であっさり手放したんだ 君が借りパクしたカセットを持って歩く帰り道 嬉しさと申し訳なさで ばらばらになる歩幅 君から借りたカセットの裏の名前は“サトシ”で 偶然にもアニメの主人公の名前と同じだ 君にも兄弟がいるけど兄の名前は“サトシ”でなく 弟もいるけど産まれたてで まだ立つこともできない 弟の名前が“サトシ”なら君の親は産まれたての子に ゲームを買う程お金持ちなのかな 君が借りパクしたカセットを僕のゲーム機に差し込んだんだ セーブデータは君の名前の他に“マサユキ”と“サトシ” 君が借りパクしたカセットは もしかして君が借りるその前に マサユキがサトシから借りパクしてたのかな 夏から秋に変わるときの涼しい風は なぜこんなにも心地よくて哀しくなるのかな 親は子どもに“マサユキ”と名付けたあとで そのあと産まれた子どもに“サトシ”とつけるだろうか マサユキのあとは“マサシ”とか“マサヒロ”とつけるのが なんとなくでしかないけど普通じゃないのかな 君が借りパクしたカセットを君は今僕にまた貸したんだ 悪気は1ミリも感じられない顔であっさり手放したんだ 君が借りパクしたカセットを持って歩く帰り道 嬉しさと申し訳なさで ばらばらになる歩幅