歌詞

作詞：R.Asuke

作曲：R.Asuke

どこを歩けどうつむきでこれを償いの日々と呼ぶのなら 僕はなにをしでかしたのだろう　社会不適合者の成れの果て 書生論だけで生きる僕らは　他人に容易くバカにされ 嫌いなことで今日ごとを生き抜き　好きなことは息抜きにならずに 無知を装って無知を食い　口は愚痴だけに揚げ足を探し 狷介を軽快に踏み抜かれ　僕らは傷だらけひび割れた 部屋中の酸素を吸いつくすほどに引き篭って 綺麗事で生きるのはそんなに悪いことかな 悲しくなんかないよ 苦しくなんかないよ 虚しくなんかないよ ただ行き先がないだけ こんな箱庭じゃ空は飛べないけど すぐ窒息する外に出るよりはマシだよな 頭が痛いな、これもきっと暑い夏のせいだな たくさんの失敗を糧にいつかはきっと成功できるなんて 金持ちのありがたい演説は高い謝礼金で成り立ってる 無責任を垂れ流す電波にしばしば相槌を打たされ 一度の失敗は実は許されず後ろ指が背中を狙う 山積みの紙くずと止まることのないため息と ボロアパート 1K　隣人の舌打ちが聴こえた 悲しくなんかないよ 苦しくなんかないよ 虚しくなんかないよ ただ少しだけほっといて こんな箱庭をひとは病気と呼ぶから 考えすぎるのもよくないのかな ずっと泣けてくるのは、これもきっと暑い夏のせいだな 固く錆び付いたドアノブ ホコリまみれの黒いカーテン 僕が見る未来は 寂れた田舎の商店街みたいだ 無意味な薬 種類は増えるが幸福は増えず ただ立ち尽くしてる、とっくに終わった診療時間 気休めのクリニックと残されただけの躁鬱 鬱病とは流行であり 再生と堕落のモノサシだ 漫然と慟哭する日々をただ偶発的感情が捉え そこに僕らの本当の絶望が顔を覗かせている うまくなっていく笑顔と 固結びの人間関係 なにもかも嫌いだ 悲しくなんかないよ 苦しくなんかないよ 虚しくなんかないよ ただ行き先がないだけ 少し寝ようかな いい夢だと嬉しいな どうせいつか終わってしまうこんな日々も ドアを開けるのは せめてこの暑い夏が明けてから