
歌詞
作詞:風町ほっけ
作曲:風町ほっけ
25階のテラスで 流れのはやい雲を見てた 短いままの爪を切り 非常口に手をかけた 最上階へと続く 錆び付いたトタンを鳴らした 剥がれた塗装は今日の ルージュの色と似ていた 夏のその静けさに触れる度 あの人の手が遠のいてゆく 嫌なもの ばかりでも幸い あの人と 終われる愛はない 飲みかけの缶ビールを 窓の隅で故意に倒した 泡の抜けた液体も 途切れてしまえば染み付く 撫でるほど懐かしさ裏返る あの人の背を見送れたら あの人から それも悪くはない 離別れほど 綺麗な愛はない 「一度きり」 それでは終われない 「さよなら」で 終われる愛はない それは愛じゃない











