歌詞

朝霧の中駆けた僕を鴎は低く笑うだろう 海は手を緩めたりしないと 君の目に浮かぶ月になりたい もしも生まれ変わったら どうせ欠ける命だから 酔うままに背き 生を縫っている 夢の中 醒めもせず 死に落ちた星を捕まえて 泣いても腐っても この瞼は醜いままだろう 焦がれて 弾けもしない6弦を 握れもしない君の手を 耳元に当てたくなっただけだ 過ぎる終電を睨む僕を 赤信号は笑うだろう 時間は何も振り向かないと 阿呆らしい野次を詰って 冷えた爪先を丸めた 軟弱な繭のよう 僕は爾だけれど 酔えもせず嘆き 生き溢れたのか 夢から醒めた今になって 死ぬな君よと祈ったとて 穢れて暗がっていく 今夜の月はあまりに脆いもので 齧っては食らう方が望ましい 委ねもできない君の背に大義を授け再会を待ったんだ 夕闇の中 立ち尽くした 雲が灯りを直隠すから失くしたものも拾えやしないよ 朝霧の中駆けた僕を 君はいつも見ていたろう そう信じて生きてしまうよ どうして なんて 泣いても腐っても この瞼は醜いままだろう 焦がれて 弾けもしない6弦を 握れもしない君の手を 耳元に当てたくなった 穢れて暗がっていく 今夜の月はあまりに脆いもので 齧っては 食らう方が望ましい 委ねもできない君の背に大義を授け再会を待った シアンに溶けたクロワッサンデルーニュ