
歌詞
作詞:ykue
作曲:ykue
散々な夢を見て目覚めた夜中 寝息をたてる貴方の隣 その奥に見える花房の 水気がだんだん無くなっていた 季節が月日が時間が止まれば 遠ざかる貴方でさえ 視界の果てで見続けることが出来るだろうか 「常に続く日々」を日常と呼ぶのなら 僕にとって日常はなんだ? 枯れゆく花も 過ぎ行く季節も 消えゆく貴方でさえ ずっと枯れない花束を 僕は信じていたのに レプリカのような色彩と僕らの日々と この空気にモノクロが散らばって きっと褪せない思い出だけが 僕の視界を覆ってる 花房を一つ占って 日々はもちろん変わらなくて 六畳一間の孤独だけが ただ、ずっと。 散々な夢を見て目覚めた夜中 隣に一人分の余白がある その奥に見える花房は かろうじて息をしていた 「中途半端に古いこと」を中古と呼ぶのなら 使い古された僕は一体なんだ ちぎれたボタンも ヒビ割れた花瓶も 思い出の貴方でさえ ずっと枯れない花束を 僕は信じていたのに レプリカのような思い出と貴方の笑顔が この空気にモノクロに散らばって ずっと枯れない貴方だけを 僕は愛していたのに レプリカのような愛情と貴方の人生と その空気を僕は愛していたんだね きっと褪せない思い出だけが 僕の涙を作ってる 花房を一つ引きちぎって 揺れる貴方に放り投げて 六畳一間の孤独だけが ただ、ずっと。 まだ、ずっと。 日々が過ぎてく 季節が過ぎてく 人生が過ぎてく 貴方が過ぎてく 運命が過ぎてく 花が枯れてく
楽曲解説
ある朝、ふと目が覚めて、花瓶に生けた花を見る 六畳一間のワンルーム 昨日よりもしなびれた花、昨日よりも遠くなった思い出 いつの日か聞いた、歌を思い出した 愛する人を花に例えた、そんな歌 一枚ずつ手でちぎる花びらに 「好き」とか「嫌い」とかをなぞっていた 「愛する人」が花ならば、「愛されなかった」私はなんだ それはきっと造花 レプリカなんだと私は思う 日々が過ぎていく 季節が過ぎていく しなびきった花を見て貴方は何を思うだろうか 抜け殻になった私の心を見て貴方は何を思うだろうか 花びらが一片落ちる 「好き」を綴る 一片また落ちる 「嫌い」を綴る 私に残された花びらに終わりは見えない 六畳一間、ワンルーム そこにはもう枯れてしまった 私が愛した貴方という一輪の花と それと 貴方が残した私という一輪の造花だけが残っている 人生が過ぎていく 運命が過ぎていく 貴方が過ぎていく 私は私が作った思い出の海に溺れている造花 ワンルームにて貴方を綴る 造花、ワンルーム
アーティスト情報
広島県発 4ピースロックバンドykue(ゆくえ)です 2024年9月活動開始 Vo.Gt.菜友 Gt.浪本一光 Ba.濱田真助 Dr.松本剛











