
歌詞
作詞:寄偲
作曲:寄偲
君と重ねた影法師 褪せてゆく 君の声 風に吹かれて花吹雪 宵の空 君は消えてゆく 花揺らす 愛 風薫る 愛 闇照らす 愛 惜別の 愛 敵愾の 愛 衰亡の 愛 深く針を刺す 夢を見てる君は 綺麗だ 追憶に咽び 心に写した影は 幽かに嗤う 速く 速く 駆けてゆく 振り返ることは無い 息を殺して隠れてる 捕えられて 日が流れ 記憶の果てに現実を棄て去り 酷く崩れ落ちる愚かさに 深く爪を立てた 蝶々の憂い 血に群がる 甘い血を 啜り合う 鼓動をやめた 心臓に 温もりが戻る頃 深く 深く 刺してくれ 罪の無いその手で 闇を騙して 逃げてゆけ 私は理解した 笑顔によく似合う涙があることを 私は理解した 笑顔でいればみんな幸せになれることを 私は理解した 綺麗事で人の命は助かるということを 私は理解した 痛みを伴う優しさがあるということを 私は理解した 君がいつも怨嗟に満ちた顔をしている理由を 私は理解した 待ち続けても叶わない夢があるということを 私は理解した 君の心は冷たいということを 私は理解した どんなに強い繋がりを持っていても助けられないこともあるということ 私は理解した それでも私は私に支配されて生きてゆく 傷つけて壊して自由を求めてく 崩れ落ちて昇華した影が 扉をこじ開ける 茜の空 手を広げ 都会の波に 君を逃して 駆けてくる奇跡が 身を包み 凪に消えて行く 遠く運んでゆけ
楽曲解説
「私」に怯える「私」 「私」に憧れる「私」 「私」を愛する「私」 私を愛する私は、非常に美しく、艶やかで、妖艶かつ恐ろしい存在。 その多様な表情さえも、私は深い快楽を感じる。 ナイフのように鋭く刺さる心の痛みも、まるで羽のように軽く頬を撫でる指先も、どちらも美しさと恐怖が交錯する。花が咲き誇る一瞬と、その花が刃で切り裂かれる瞬間のように。 寄偲名義一曲目となる作品【歪を操る】 壮大で果てしなく広がる海のように深く、波が寄せては返すような豊かな世界観を、存分にご堪能ください。 Vocal はらもりよしな https://x.com/HaramoriYoshina Piano シイザカサユリ https://x.com/Sayuri_41zaka Distorting Dimensions Hizumi wo ayatsuru The me who fears myself. The me who admires myself. The me who loves myself. The me who loves me is a being of immense beauty, grace, allure, and terror. Even in my myriad expressions, I find profound pleasure. The sharp pain of a blade piercing the heart and the gentle touch of a fingertip brushing against the cheek both embody a mingling of beauty and fear. Like the fleeting brilliance of a flower in full bloom, and the instant it is severed by a blade. Under the name “Yoshino” the debut track “Hizumi wo ayatsuru” invites you into a world as vast and profound as the boundless ocean, where waves rise and fall, weaving a rich and immersive atmosphere. Please enjoy it to your heart’s content.
アーティスト情報
寄偲「Yoshino」です。 心の奥で静かに腐りゆく“なにか”を、旋律に変えて差し上げます。 心地よい違和感の波に、意識が溶けるその瞬間まで。 どうか、壊れるまで、逃げずに聴いて。











