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男はたたひとり部屋に座って、 テレビ画面に映るチャップリンを目で追う。 君が嫌いだったたばこの香り。 そんな君の、嫌がる顔が、 僕は、好きだったんだ。 誰しもにある、出会いと別れ。 だけどもし、その人ともう二度と出会えないとしたら。 たばこの煙に思いを馳せて、たった1人で過ごす男の、静かな物語です。
作詞：月隈朱莉
作曲：月隈朱莉
淋しい指先を満たすために 長く仕舞い込んだ煙草を取り出す くゆる煙に懐かしい香り 君の嫌がる顔が嫌だったんだ 夢の中に過ぎ去った記憶 フラッシュバックするオールドフィルム 君と眺めた古い映画じゃ 髭の小男が小刻みに震える どこかで見かけた小さな花 ベゴニアだとか言ったっけ 歪んだハートみたいな花びらが 僕等の未来を写すようで 僕の声は空に昇る 君を追いかけてゆく 行方不明の心の矛先 満たす術を探しただただ惑う 君のいない景色に慣れ始めて 煙草を持つ手も慣れ始めてる 言葉が心を追い越していったら 僕等の思いはすれ違っていった 重ねるほどに強くなるだろうと 重ねた声は途切れていったんだ どこかで見かけた小さな花 花言葉は確か「幸福な日々」 歪んだピンクの小さな花びら 僕等の夢を映すようで 変わらない日々に変わってく僕ら 変わる季節に追いかけられるようで くゆる煙の立ち上る先に 星空が広がる 僕の恋は空に昇る 君が消えた空を辿る 僕の日々は空を駆ける 君を追いかけてゆく 淋しい指先を満たすための 湿気た煙草は空箱になる くゆる煙草の吸殻がくにゃり 君の嫌がる顔が好きだったんだ
つきぐまあかりとよみます。歌、小説、役者、脚本。ラジオパーソナリティ 。ソムリエ。表現の航海士。物語を歌で紡ぐSinger Song Teller。YouTube始めました。目指せ10万人登録！！ご依頼はDMかmatatsubame@yahoo.co.jpまで
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